こんにちは、ジョーです。
曇り空の下、少し過ごしやすくなってきた季節を感じながら、今回は秘境級のラーメン店を訪れてきました。相模原愛川線沿いにある麺工房「隠國(こもりく)」です。
コピオ愛川や相模原納涼花火大会の会場の近くにあるんですが、最寄駅の番田駅からは徒歩1時間くらいかかるという、まさに隠れ家的な場所。
友人から聞いていて以前から行きたかったんですが、実は自宅から車で15分ほどで行ける距離だということがわかって、今回初めて訪れることに。
相模原の秘境に佇む隠れ家ラーメン店「隠國」を発見!

まず、この店の立地に驚きました。「ホントにこんなとこにラーメン屋ある?」って感じの場所にポツンと建ってます(笑)迷いやすいので注意が必要ですね。

駐車場は普通車7台、軽自動車2台分ありますが、お昼どきは繁盛しているようで、停められない場合もあるみたいです。車での来店がほぼ必須なので、もう少しスペース広くなってくれると嬉しい。

「商い中」の札が地面に置かれていて笑っちゃいました。でも、ちゃんと営業していてほっとした。ベンチに座って並ぶシステムのようで、先客が2名座って待ってました。

ベンチの目の前にはメニュー表が掲示されているので、眺めながら待つこと10分。
ちなみにメニューですが
- 隠國らぁ麺(醤油、塩)
- チャーシュー麺(醤油、塩)
- スペシャルチャーシュー麺(醤油、塩)
- 支那そば
- マサイめし
- 森薫るどんぶり(バラ肉チャーシュー梅しおダレ丼)
- じっちゃん丼
- じっちゃん丼玉
- ライス
といった構成になっている模様。
チャーシュー麺かスペシャルチャーシュー麺で迷いましたが、なんとなく直感で普通のチャーシュー麺(しょうゆ)をオーダーすることにしました。
ちなみに注文は、ベンチ待機中に店員さんから「注文決まりましたか?」と声をかけられる方式です。入店近くなるまでにメニューを決めておくとバタバタしないで済むと思います(今回は決まる前に声かけられて少し焦った)
というわけで女性店員に促されて、いよいよ入店。

店内に入ると、カウンター15席くらいでこじんまりとしていますが、間接照明の効いた暗めで落ち着いた雰囲気です。一蘭の味集中システムみたいな仕切りが、カウンター席の前や横に設置してあります。コロナ対策の名残かも。
従業員さんは、ホール1名、厨房2名の布陣。オペレーションはかなり洗練されているので、待っている際のストレスは一切感じませんでした。
ちなみに卓上調味料は胡椒のみ。「味変は邪道!ウチの味を楽しめ!」という店主の心の声が聞こえてくるような、男らしいスタイル。期待に胸を膨らませつつ着丼を待ちます。
麺工房「隠國」の絶品チャーシュー麺(しょうゆ)に舌鼓!

待つこと5分ほどで、きれいに盛り付けられたチャーシュー麺(900円)がご登場!
目の前に運ばれてきたラーメンは、チャーシュー、メンマ、ネギ、焦がしネギ、海苔、水菜が綺麗に配置された、淡麗系のラーメン。盛り付けの美しさに思わずテンションが上がる僕。
湯気とともに立ち上る香りは、醤油の芳醇な香りと、かすかに感じる焦がしネギの香ばしさが食欲をそそります。

つるつるのちぢれ麺を箸で持ち上げると、スープがしっかり絡んでおいしそう。見た目からしてスープとの相性の良さを感じさせます。
さっそく麺を啜ってみると、これがまた絶品!自家製の手もみの中太のちぢれ麺は、ちゅるんとした食感がたまりません。ツルシコでとても美味しい。太麺ではないため小麦の味は控えめですが、それでもスープとの相性は抜群です。
次にスープを飲んでみると、口に含んだ瞬間、不思議なあっさりコクウマ系の味わいが広がります。出汁の旨味は控えめな印象ですが、それでいてあっさりとした醤油味がとても美味しいんです。
表面に浮かぶ香味油も見事なアクセントとして存在感を放っていて、口の中でスープと絡み合うことで、より複雑で奥深い味わいを生み出しています。
ただ、麺の量は多くないので、大食いの方は大盛りにするのがいいかもしれません。残念ながら替え玉はないそうです。

トッピングのチャーシューも見逃せません。どの切れも下味がしっかりめで、クラシカルな仕上がり。柔らかすぎず、かといって硬すぎず、ちょうど良い食感です。口に入れると肉の旨味が溶け出し、スープの味わいをさらに深めてくれます。
ネギは普通のネギと焦がしネギの2種類が使われています。特に焦がしネギの風味が効いていて、ラーメン全体に香ばしさをプラスする有効なアクセントになっている。
食べ進めながら、心の中で「うまい!」を連呼する僕。秘境と呼べるほどの山奥まできた甲斐が十分にありました。この場所、このシチュエーションで食べるからこそ、より一層美味しく感じられるのかもしれません。

というわけで、久しぶりにスープの一滴も残さず飲み干しちゃいました。
ふと思ったのは、この店、厚木にあるズンドバーに味も雰囲気も近いかもしれないということ。もしかしたら影響を受けているのかな、なんて考えながらの完食です。
最後に、支払いは後払いの現金のみとのこと。事前に現金の準備をしておくのがいいでしょう。
まとめ
最も近い駅でも徒歩1時間程度と訪問難易度はかなり高めですが、それでもなお食べる価値が大いにある至高の一杯でした。あっさりしながらも深みのある味わいは、なかなか他では味わえません。
次は「森薫るどんぶり」を食べてみたいですね。ばら肉チャーシューを燻して梅しおダレで味付けしたというメニュー、今回のラーメンの美味しさを考えると、きっと期待を裏切らない一品になるはず。
秘境にある隠れ家ラーメン、麺工房「隠國」。アクセスの難しさを感じさせないほどの美味しさでした。ごちそうさまでした!